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防水=水没可じゃない?! あなたの大切なグッズを長く愛用するための豆知識

防水=水没可じゃない?! あなたの大切なグッズを長く愛用するための豆知識

防水=水中での使用可ではない?!知っておきたい“防水性能”

時計にスマホ、そして私たちの女磨きに大切なラブグッズには“防水”とうたわれている製品が数多くあります。お気に入りのラブグッズにめぐり会えたら、場所や時間を気にせず楽しみたいですよね。

最初は部屋やベッドで楽しんでから丸洗いしていても、いつしか入浴中でも楽しみ始め、気持ちよくなってきたところで突然ラブグッズが動かなくなる・・・。なんていう経験はありませんか。

「“防水”という言葉を信じて入浴中使用したのに」

「丸洗いしている時は大丈夫だったのに」

せっかくお気に入りのラブグッズに出会えて愛用していたのに、故障やトラブルでがっかりした人は少なくないと思います。そこには「防水=水中でも使用可能」というメーカーとユーザーの認識の違いがあったのです!

あなたも防水=水没可と思い込んでいませんか?

実は防水性能にはいくつかの種類があります。この記事ではあなたの大切なグッズを長く愛用するための、防水に関する豆知識をご紹介します。ラブグッズに限らず電化製品すべてに共通することなので、知っておいて損はありません。

最後までお読みいただければ嬉しいです。

ラブグッズをはじめとする電化製品の防水性能表示には、大きくわけて2つの種類があります

まずひとつが、製造メーカーが製作工程を加味して「このくらいまでの使用でしたら大丈夫ですよ」と販売ページや取扱説明書に記載しているものです。

こちらには日本や世界の規格が一切関係ないので、メーカーが指示している使用方法を守ることが重要となります。

私がこれまで数十個のラブグッズを扱ってみて感じたのは、8割くらいのラブグッズメーカーがこのパターンです。

もう一つが、国際的な防塵・防水規格であるIP規格試験に製品を通し、IPコードを取得しているパターンです。試験実施団体に製品を預けて既定の試験を実施してもらい、合格(規格試験をクリア)することで製品や販売ページにIPコードを明記できることになるので、ここまでやるメーカーはラブグッズではまだ少ない印象です。

よほど高い防水性能を誇るのであれば、メーカーにはIPコードを取得するメリットがありますが、そうではない場合はメーカーにとってIP規格試験を受けることは、時間とお金がかかるだけでメリットがあるとは言えません。

ですが、逆に言えばIPコードを取得している・IP規格が明記されているということは、それだけユーザーの事を考えて長く製品を愛用してほしいメーカーの気持ちの表れともいえます。

また、メーカー側の製品に対する愛情や製品への信頼性の証でもあります。欧米諸国のラブグッズ専門メーカーではこのタイプが多い印象があります。

例えばアメリカのSVAKOM(スバコム)やドイツのsatisfyer(サティスファイヤー)などがそうで、価格的にもミドルクラスにはなります。

ですが、安価なものでも壊れるたびに買い替えてるのであれば、平均して2つ購入するのと同じ金額で、お気に入りのグッズを使い続けられるのであればコスパがいいと言えると思います。

また、一年間の保証書がついているのもこういったメーカーの特徴になります。

IPコードってなに?

ここからは、IPコードの見方について詳しくご説明していきます。

まずはこちらをご覧ください!

IP□□
1つめの数字= 第一特性数字(固形物の侵入=防塵)
2つ目の数字=第二特性数字(防水)

見た事がある人は意外といらっしゃるんじゃないかなと思います。日頃よく見かけるのはスマホです。これを「IP(アイピー)コード」と言います。IP規格試験に合格した製品ですよという証です。

IPに続いて「第一特性数字」と「第二特性数字」で表示され、順番が入れ替わることはありません。いずれかの性能が無保護の場合は数字の代わりに「X(エックス)」が入ります。

1)第一特性数字(固形物の侵入に対する保護等級=防塵)

IPのすぐ後ろに表示される第一特性数字は固形物の侵入に対する保護等級を表しています。固形物の侵入というと難しいようですが、簡単に言えば「防塵」です。

それぞれの保護等級の詳細は以下の通りです。

0級・・・無保護

1級・・・直径50mm以上の外来固形物に対して保護されている。

     大人の握りこぶしが危険個所へ接近しないように保護されている。

2級・・・直径12.5mm以上の外来固形物に対して保護されている。

     大人の指での危険個所への接近に対して保護されている。

3級・・・直径2.5mm以上の外来固形物に対して保護されている。

     工具での危険個所への接近に対して保護されている。

4級・・・直径1.0mm以上の外来固形物に対して保護されている。

     針金での危険個所への接近に対して保護されている。

5級・・・防塵試験用粉塵(直径75㎛)が入ったとしても所定の動作および安全性を損なわないように保護されている。

6級・・・耐塵試験用粉塵(直径75㎛)が入らないように保護されている。

2)第二特性数字(水の侵入に対する保護等級=防水)

第二特性数字は第一特性数字のあとに表示される、防水に対する保護等級を意味しています。第一特性数字にXが表示されている「IPX6」といったIPコードの場合は、防塵に対する保護性能はなく、防水性能が6級ということになります。

それぞれの保護等級の詳細は以下の通りです。

0級・・・無保護

1級・・・製品上部から垂直に滴下する水に対して保護されている。

2級・・・製品を15°傾けた状態で製品上部から垂直に滴下する水に対して保護されてい  

     る。

3級・・・製品上部から両側に60°までの角度で噴霧された水に対して保護されている

4級・・・製品に対するあらゆる方向からの飛沫に対して保護されている。

5級・・・製品に対するあらゆる方向からの噴流水(12.5ℓ/min)に対して保護されている。

6級・・・製品に対するあらゆる方向からの暴噴水(100ℓ/min)に対して保護されてい   

     る。

7級・・・一時的に一定水圧の条件下に水没しても内部に浸水することがない。

8級・・・潜水状態での使用に対して保護されている。7より厳しい条件の中で使用するもの。(試験環境は協議により決定)

ラブグッズのために一番知っておいてほしいのはIPX6とIPX7の違い!

保護等級は上記にまとめた通りになりますが、実際どこを気にすればいいかわからない方も多いと思います。ラブグッズに関して言えば防塵よりも防水、防水の中でも6級と7級の違いをご理解頂くことが一番重要になると思います。

6級までと7級以上の最大の違いは「使用に対して水没が可能かどうかの分かれ目」になるという点です。つまり、丸洗いやシャワーがかかっても大丈夫か、浴槽の中でも使用できるかに関わるので、使用シーンが限られてきますしお手入れの方法も変わってきます。

IPX6までのグッズはシャワーなどの噴流水に対しては保護性能がありますが、水中での使用を想定して作られていません。防水と書かれているからと水中で使用すれば、危機に浸水し故障の原因になります。

逆にIPX7以上になると水中での使用を想定して作られていますので、水深や水没可能時間に限りはあるものの、ご自宅での入浴中に使用するといった程度であれば十分に保護されるということになります。

まとめ

難しいことを色々と書いてきたようですが、耳慣れない言葉も多くよく分からないという方もいらっしゃるかもしれません。

そんなあなたに知っておいて欲しいことはたった一つ!

「IPコードの記載がない製品」と「IPX6以下の製品」は水中で使用できない!

ということです。これまで数十個のグッズを実際に使用してきて、低評価のレビューに「販売ページの“防水”という言葉に惹かれて製品を購入したものの、入浴中に使用をして壊れた」というものが多いことに驚きました。メーカーにとってもユーザーにとっても、これは悲しいことだと思います。せっかくめぐり会えた大好きなラブグッズだからこそ、正しい使用方法を守り、気持ちよくキレイになって頂きたいです。